テーマの紹介(1)     研究室トップページへ

浜辺のリップルマーク リップルの発生 平らな砂の表面に水が流れていたり,風が吹いたりすると次第に起伏が発生してきます.起伏は規則的に配列したリップルへと成長します.その過程を観察して,砂粒子が集合するメカニズムをモデル化しました.粒子は,ごく近く(とくに上流側)に他の粒子がある時,転動が抑制されます.ただこれだけの動きの違いが,同時多発的に働いて巨視的な集合形態が形作られていくことがわかりました.(詳しくはこちら)
砂山斜面の堆積構造 砂山斜面で起こるなだれの周期 砂山斜面に一定の割合で砂を供給していると,ときおりなだれが発生します.なだれの規模や時間間隔はまちまちですが,斜面の規模と供給速度の比が小さいと,非常に周期的で一定規模のなだれが現れます.しかも,その比が多少(2倍程度)変わっても,周期性が保たれるのです.原因は,累積量となだれ速度が,いずれも供給速度とともに増大する点にあるようです.(詳しくはこちら)

野上の珪藻土

珪藻土層の堆積リズム かつて,日本の火山地域には珪藻土の堆積した湖がいくつもありました.ケイソウの繁殖する季節に応じてその殻が沈降するため,薄いな層(ラミナ)が何千枚となく堆積しています.多量のケイソウは,限られた優先種で占められており,ラミナの種類や厚さは,年ごとの湖の環境を反映しています.岡山県の例では,厚さが10年および100年ほどの周期で変動しており,大分県の例では,保存状態が11年ごとに変化していました.いずれも数10万年前の記録です.(詳しくはこちら)
海水準変動とタービダイトの堆積 房総半島の安房層群や上総層群の厚い地層は,その多くがタービダイト砂岩と泥岩の互層からなります.そこには4万年周期などの海水準変動と連動してタービダイトが多くなることがわかってきています.高海面期の薄い(多くは50cm以下)タービダイト砂岩層は東西に20km以上も連続しますが,低下期−低海面期には,厚い砂岩層が卓越します.陸や浅海域の環境変化は,むしろ1000mを越える深海域に顕著な変化をもたらしているようです.(詳しくはこちら)
混濁流 厚い深海砂層の運搬様式 上総層群の大田代・梅ヶ瀬層では,低下期−低海面期に厚い砂岩層が卓越します.これは,従来知られているタービダイトとは違った性格をもっているようです.分布や堆積構造などから判断して,かなり濃厚で,急激に衰える小規模な流れで運ばれたのではないかと考えています.(詳しくはこちら)