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マッドクラック 収縮割れ目のパターン
 
田んぼや水たまりが乾くと,表面が収縮してひび割れができます.これには2つのパターンが見られます.一つは長く延びた直線的な割れ目で直角に交わる傾向があり,もう一つは120度で3方向に分岐するものです.泥層を乾かして見ると,前者は厚いか収縮性が高い場合に,後者は薄いか収縮が弱いときに現れます.このことから,割れ目を成長させる引張応力とこれを妨げる摩擦力の比がパターンを決めていることがわかります.(詳しくはこちら)

未固結堆積物の破壊様式
堆積物の破壊様式には滑り破壊と流動変形の両者があります.ときには,両者が共存することがあって,大きな謎でした.そこで,変形の速さに着目して実験したところ,高速に破壊させたときほど流動的になることがわかりました.この結果は,岩石のふるまいと逆なので,ちがった機構が働いているようです.あまりに高速だと,間隙流体がせん断力を受け持ってしまう結果ではないかと考えています.(詳しくはこちら)

マッドランプの空中写真

中海マッドランプの発生
 1991年の春,島根県中海の飯梨川デルタの沖に,突然湖底が隆起して島をつくるという事件がありました.湖底を隆起させた力はどこから来たのか,島根大学の人たちと調査しました.原因は,デルタの砂層が隆起した湖底の泥層より重く,それらを乗せた縄文期の泥層が円弧滑りを起こしたためと考えられます.つまり,まるでシーソーのように,一方の重いデルタが沈下して,もう一方の湖底が隆起したものだったのです.(詳しくはこちら)

ベイン構造

ベイン構造の形成実験
三浦・房総の泥岩層には,規則的に配列したベイン構造とよばれる割れ目がみられます.これは地層が未固結のとき地層の面に沿って形成されたものです.ごく柔らかい泥層に,これと平行なせん断のため変形してできるかすかな割れ目が,せん断を繰り返して顕在化した構造によく似ています.せん断の向きは交互に反転する必要があります.したがって,海底面に平行な揺れ,すなわち地震動の化石ではないかということになります.(詳しくはこちら)

猪崎鼻の流体噴出構造
宮崎県日南海岸の猪崎鼻(いざきばな)に露出する砂岩・泥岩互層中には,タービダイトの堆積構造だけでなく,様々な規模の流体噴出構造が見られます.砂層が未固結で,泥層が半固結だったときに,海底下に集中した流体が互層を破壊しながら上昇した結果と考えられます.代表的な破壊構造のモノグラフがこちらです.