誘導結合プラズマ発光分光分析装置
Varian ICP-AES Liberty II YA

 誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法は約6000K以上のアルゴンプラズマの高温中に試料を導入し発生する光を測定する装置である。光の波長は元素に特有であり光の強度は試料中の元素の量に比例することから試料の高感度定性・定量分析が可能である。特に多元素同時定量に適していること、他の発光分析や原子吸光法では不可能であったほう素等の非金属やランタノイドについても高感度で測定できること,測定濃度範囲が4桁から5桁にも及ぶという特徴を持つ。

 今回導入したこのシーケンシャル型ICP-AES(Varian Liberty U YA)は40MHzの高周波電源をもつ。このタイプのICPはプラズマが非常に安定しており、有機溶媒や溶解塩濃度が高い溶液に対して非常に効果的である。装置の制御はWINDOWS95上の専用ソフトによって行うためマルチタスク処理が可能で、分析の効率化を図ることができる。一方、スペクトル干渉が大きな問題となるICP-AESであるが、高分解能光学オーダー(1次から4次)によりスペクトル干渉を回避することができ、より精度の高い測定値を得ることが可能である。プラズマへの試料導入はペリスタリックポンプによって行われ、試料の粘性による導入速度の影響を受けにくい。また、少ないアルゴンガスの消費量はランニングコストの低減化を実現している。

 既存のセイコーSPS1200-VRとの併設により、更なる利用の拡大が期待される。