シロアリのコロニーの最初は、一対の雌・雄の有翅虫(Alate)である。ヤマトシロアリでは5月から6月の始めにかけて、雨上がりの晴れた午前中、微風にのって舞い上がり、地上に降りたのち翅を落として、栄巣に適した場所を探して徘徊する。その際、雄・雌の番いとなって交尾し新しい巣作りが始まる。雌は産卵を繰り返すうちに体の肥大化が起こり、巣の中心部から移動しなくなる。卵からかえった幼虫は、すでに親シロアリの形態をしておりいわゆる不完全変態で若虫と呼ばれる。その中から、階級(カスト)分化がおこり職階級、兵階級さらに次世代の生殖階級になる若虫等が生じる。

 副生殖虫は補充生殖虫(Replacement reproductive)ともよばれ、最初の女王が何らかの原因で失われたとき、コロニー内から生じる。

 兵階級はコロニーの防衛に専念すし、変形した口器と種独特に分化した大顎を持っていることにより容易に識別できる。

 職階級は、2-3齢のときから不可逆的に分化し、巣内の食物連鎖の中心となる。その口器は兵階級とは違って材を噛みきるのに適した分化を遂げておりその歯の形態は、種独特である。