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スギ花粉アレルギーに対する経口免疫寛容剤の開発|プロテック株式会社

スギ花粉アレルギーのメカニズム

早春になるとスギ花粉が飛散し始め、日本人の約20%が花粉症に悩まされています。このアレルギーは何故起こるのでしょうか?スギ花粉に含まれる酵素ペクチン酸リアーゼ(Cryj1)が主なアレルギーの原因となる蛋白質です。この蛋白質は植物組織を柔らかくする働きを持ち、花粉管が伸張するときに多く出てきます。スギ、ヒノキ、ブタクサなどの多くの植物に共通して存在します。図に示すような構造をしており、分子表面にアレルギーの原因となるペプチド部位が4箇所(ピンク色紫色ゴールド色緑色)存在しています。


[ 図1.スギ花粉アレルゲン蛋白質Cryj1のリボンモデル構造(表と裏から見た図) ]

花粉が目、鼻、喉に入るとこのアレルゲン蛋白質が溶け、それぞれの粘膜組織に存在する免疫細胞により抗原提示が行われ、抗体(IgE)が産生されます。抗体IgEの産生量が多くなるとマスト細胞からヒスタミン、ロイコトルエンなどの刺激性化学物質が放出され涙、クシャミ、喉の痛み、頭痛などのアレルギー症状が現れます。目、鼻、喉の粘膜組織や、腸管表面などには外から侵入してくる微生物や花粉などの異物を排除するために、抗原提示細胞である免疫細胞(マクロファージ、樹状細胞)が働いており、異物抗原に対する抗体を産生し、異物を排除しようとします。このために、涙やクシャミ、咳などの症状により、異物であるアレルゲンを排除しようとします。


[ 図2.花粉症発症のメカニズム ]

スギ花粉飛散量が増加すると目、鼻などに存在する粘膜組織中の抗原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞)により、捕捉され、ヘルパーT細胞に情報が伝わり、B細胞でアレルゲン蛋白質に対する抗体(IgG,IgE)が作られる。IgE抗体の量が多くなると全身に分布しているマスト細胞(肥満細胞)のIgEレセプターに結合し、これにアレルゲン蛋白質が結合すると、ヒスタミン、ロイコトルエンなどの刺激性化学物質を放出しアレルギー症状を引き起こす。

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